2016年8月以降

8月以降は採集といえるようなことはほとんどしませんでした。

8月上旬に家族旅行で出かけた先で、次男ご要望のミヤマクワガタ採集中にオオヒカゲなどを少々拾ったたのと、結婚記念日ラベルの個体を自宅周辺でいくつか確保したくらいです。

そうこうしているうちに季節は一気に秋から冬の様相。富士山初冠雪の報も流れました。それでも観測史上最も遅い初冠雪だそうです。

年度内の八重山予定もないし、来春の予定も決めておらず、次にまともな報告記事が記載できるのはいつになることやら……


2016年7月17日(日) 本栖高原

次男を連れて本栖高原に行ってきました。ホシチャにはちょっと早いかなと思いつつ乗り込みました。

到着時、曇り。草や木は露が降りていて、採集用ネットと叩き出し用の柄と分けて使用しなければならないような状況でした。そんな中、早々に弱々しく飛ぶシジミ発見。ウスイロオナガでした。生息は聞いていましたが、自己採集は初。その後似たような飛び方をする個体を何頭も叩き出し、何とか次男に採集させようと試みましたが、長竿の扱いがまだままならないためみな逃げられ、結局採集個体は私の1頭にとどまりました。もう少し、あと数キロ南なら静岡県に入り、貴重な静岡産になるんですけど…朝霧高原にも柏は存在するので、調べてみたいところですが立ち入り禁止も多くなかなか厳しいです。

目的のホシチャはしっかり発生していてくれました。他にハヤシミドリ・ミヤマカラスシジミ・ヒョウモンチョウなど、次男は自己初採集品5種追加し、楽しむことができました。


2016年6月下旬 石垣島

主目的は子供用のクワガタ採集で石垣に行ってきました。といっても、石垣では主な種はみな禁止になっているし、マルバネ系は時期じゃないし、採れるのはサキシマヒラタだけ。宿泊先の宿の明かりに飛来した個体や、石垣に行ったときはよくお世話になっているK氏の案内でライトトラップかけての採集で、15頭弱を確保できました。帰宅後産卵させて累代して大きな個体作成につなげたいところです。

蝶は、土着種のみ。中でよかったのは、スミナガシが多めだったことと、K氏がゆずりはに記載されていますが、リュウキュウウラボシを確保できたことかと思われます(ゆずりは(70) SUMMER 2016.7.1 沖縄県石垣島のリュウキュウウラボシシジミについて)。


2016年6月5日(日)ミドリシジミ

潰れた三島市北沢の北沢湿地に代わる、市内のミドリシジミ産地として、清住緑地へ発生状況を確認に行ってきました。

結論から言えば、発生確認。定着は確実でしょう。でも、今年は例年になく早い発生なのか、清住が北沢よりもともと早いのか、6月頭ですでにメスのみの確認になっています。上のほうには♂かもという個体も見受けられましたが、卍飛翔などは全く見ることなく、叩き出しでのメス個体確認だけでした。

腹のぼてっと大きなメスを何頭も確認できましたので、きっと来年もその可憐な姿を見せてくれることでしょう。ちなみに、メスの型は、B・O・ABが確認できました。Aは入りませんでしたが、おそらく北沢同様すべての型のいろいろなバリエーションが存在するものと期待が持てました。

産地地名ですが、市町境にある緑地のため、三島市清住町と清水町玉川になります。今回網に入れて確認したのは清水町玉川の方でしたが、清住町側でも何頭か叩き出せています。


2016年5月某日 AKS13 於:石垣

5月某日、いつものごとく1泊2日で石垣島へ、5月の八重山特産のセセリを見に行ってきました。

前情報ですと、出ていないか非常に少ないとのことで、出会えないのではという大きな懸念を抱きつつ石垣の地に立ちました。申し合わせたわけではないのに同じ時に同じ場所に向かう同業者というものは何人もいるもので、先行して入った方から、到着を見計らったかのようなお電話をいただき、前日にわずかながら見ることができた由の情報がもらえました。見ることができたという場所にまず向かいましたが、やはりなかなか現れず、それらしきものを1頭確認するものの、撮影なんかまったくおよびでない状態でした。

前もって確認しやすい場所を聞いていたので、そちらへ転戦したところ、正解でした。比較的短時間で複数を確認できました。狭い空間のためか、周辺のセンダングサに決まって静止してくれたので撮影は容易でした。

十分観察する余裕があったので、各個体の破損状況も把握でき、2日間で少なくとも13頭の別だと識別できた個体(5♂♂8♀♀)を確認できました。タイトルの13という数字はそういう意味です。

満足できる撮影行となりました。

そこで、3月の与那国でも一緒になった詳しい方と合流できたため、下の記事にあるS山のギフ写真を見てもらったところ、採集場所も言わない段階で一目見て「S山型だ。」とのこと。お墨付きを頂けました。


2016年4月9日(土) 福井県南条郡

4月に小学校2年生になった次男を連れ、南条郡にギフチョウに出かけました。昨年初採集を果たしているとはいえ、1頭しか採集したことがない次男は、「今日は100匹採る!」などと、何とも頼もしい気合を入れて乗り込みました。

駐車場から急な階段を登ること30分、よさそうな空間に到着。早々にギフの舞う姿が見られました。残念ながら盛期は1週前。スレキレがだいぶ混ざるようになっていました。でも、次から次へあらわれ、多い時は5~6頭が青い服のトラップに引きつけられてなのか体の周りを飛び回る始末で、開幕の採集行に引き続き桃源郷を楽しめました。

成果は、何頭ネットしても、みな普通の顔。この地域に特徴的な奴はなかなか現れませんでした。次男の30数頭目にやっと変な顔のものが入りました。三角紙標本と展翅板上の標本写真を提示します。なんて言うタイプの異常型なんでしょうか。典型的なS山型からは程遠いのですが、模様が変になっている部分はS山型と同じ場所のような気がします。低グレードのS山でしょうか。

左は三角紙での撮影。本来前縁まで達しているはずの黒条を前縁で黄色が横切ってます。展翅板上の標本は、上がS山っぽい個体を展翅したところ。後翅の真ん中の黒条がゴン太になっています。その外側の黒が細く髭のようになる典型的なS山の特徴は見られません。ちなみに下の個体も次男採集品。左後翅のみですがウスバです。


2016年3月下旬 本土開幕 北陸某所ギフ

昨年と同様の地域で、同様にギフチョウで本土開幕してきました。

桃源郷。至る所にギフチョウが舞う姿が見られ、150を超える個体をネットに入れ(リリース個体も一旦確保しておいたので同一個体をカウントしていることは無い)、その数倍の個体を確認できました。

残念ながら、面白い顔つきのものは入らず。

戯れることを楽しんだ1日でした。


2016年3月中旬 与那国リベンジの採集旅行

昨年秋、撃沈した与那国。リベンジ果たすべく出かけましたが…

見事に返り討ち。例年ホリシャ他の可能性の高い時期にもかかわらず、リュウキュウヒメジャノメが多数見られただけ。

再リベンジに出かけようという意欲すらそぎ落とされてしまうような結果でした。

写真も無し。


2016年1月1日(金) あけましておめでとうございます

あけましておめでとうございます。三島市は元日は見事な晴天、風もなく暖かな新年でした。写真1枚目のように雲一つない富士山も拝めました。

恒例の、非成虫越冬種の探索に出かけました。何年もクリアーできなかったミッション、今年は気温もよろしくて、期待大でしたが…写真2枚目のごとく、期待通りベニシジミを確認できました。昨年石垣で折角40代最終採集品を確定したのですが、この個体を採集してしまいました。石垣での画策がすべて水の泡ですが、記念の元日採集品ですのでOKとしましょう。

採集地は、実家のすぐ近く。ここ数年写真3枚目にあるハンノキ林でミドリシジミが確認されている場所です。4枚目写真のような富士山の湧水がわく池のあるような環境です。この池は、私が子供のころからずっとこの場所でこの大きさで湧き続けています。残念ながら、写真5枚目にあるように一部のハンノキが伐採されてしまっていましたが、広範囲に結構生えていますので、この夏もまた出てくれることを期待します。